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6期生 2/13-15牟岐町合宿実施しました!

6期生が2025年2月13日(木)から15日(土)、徳島県牟岐町で2泊3日の合宿を実施しました。

2月13日(木)

 

【木原ゼミと牟岐町の振り返りとこれからについてのミーティング】 

1日目は、お昼ごろに牟岐につき、牟岐町役場、JA 徳島県海部郡、NPO法人岐キャリアサポート、木原ゼミ6期生で1年間の振り返りと牟岐町の課題、今後のゼミ活動について話し合いました。

はじめに、12月に行った京都でのイベントの振り返りを基に、どのような思いで1年間活動をしていたかを話しました。今までゆっくりと私たちの活動の思いをお伝えできる時間が少なかったので、機会を設けることが出来て嬉しかったです。

 

次に、実生ゆずの生産量がさらに減っていることを役場の方やJAの方から聞きました。

現在、全国的にゆずの生産が減っており、牟岐町で収穫できる実生ゆずも大幅に減っているそうです。実生ゆずは接ぎ木を行わず自然配合によりできるため、管理が難しく他のゆずよりも大きく生産量に影響しています。牟岐町にとって実生ゆずは食文化の中心であるため、守っていく方法を考えているというお話を聞きました。私たちはこのお話を聞いて、これまで以上に実生ゆずの価値とおいしさを広めていきたいと感じました。また、実生ゆずを通して牟岐町を応援してくれる人を増やす活動を続けたいと感じました。

 

そして最後に、私たち6期生から次の7期生への引き継ぎをする際に、伝えたいことを話しました。

私たちの1年間で得られたこと・感じたこと、牟岐町の実生ゆずの課題とこれからについて、を共有し、次の世代に繋いでいきたいです。

 

【turn farmにて手作りピザ体験】

1日目の夜は、turn farmにて夕食をいただきました。

牟岐キャリアサポートの大西さんが朝から仕込んでくださったおでんは味がしっかり染みていて絶品でした。さらに、turn farmにピザ窯ができたためピザを手作りで作りました。自分たちで具材を盛り付けたピザも、オリジナルの組み合わせを楽しみながら美味しくいただきました。ご飯の途中にはサプライズでゼミ生の誕生日を役場の方やゼミ生全員でお祝いをしました。

ゆっくりと時間が流れる牟岐町で、美味しい食事を囲みながら、牟岐町役場の方々や大西さんとお話をして交流を深めたり、卓球をしたりと和やかなひとときを過ごしました。

食後には、3日目に開催される「牟岐町で活動する大学生・学生団体発表会」に向けて発表リハーサルを行い、みんなで一年間振り返るとともにより良い発表になるよう調整を行いました。

2月14日(金)

 

【出羽島散策】

2日目の午前中は、木原ゼミ6期生で訪れるのは2回目の出羽島でしたが、慣れない船旅に全員大興奮でした。ワーキングホリデーで牟岐町に滞在している恵茉さんと、現在牟岐町で活動しているアメリカ出身のジョンさんのガイドのもと、散策を楽しみました。

出羽島には、近世から昭和にかけての伝統的な町並みが残っており、普段なかなか触れることのないレトロな雰囲気を味わうことができました。その後、ジョンさんのおすすめスポット「出羽島大池」に向かい、世界に4ヶ所しかない、国内唯一の自生地である「シラタマモ」を見に行きました。シラタマモはシャジクモ科に属する海藻で、大池は険しい場所にあるため、大きな岩の上を飛び移りながら慎重に進みました。苦労してたどり着いた景色はとても美しく、達成感を味わいました。

1時間と短い散策でしたが、想像以上に充実しており、普段とは異なる視点で景色を楽しむことや、島ならではの魅力を体感することができました。都会で生活する私たちにとって、非常に貴重な経験になったと感じます。その後、フェリーで陸地へ戻りましたが、たくさん動いた後に潮風を浴びる時間はとても気持ちよかったです。出羽島で素晴らしい時間を過ごせました。

【釣り体験】

昼食をはさみ午後から少年自然の家協力のもと、堤防で釣りを行いました。今回は延べ竿というリールがついていない竿を使用しました。役場の方は今の時期はあまり釣れないだろうとおっしゃっていましたが、全員で20匹以上釣り上げることができました。牟岐町の海はとても透き通っていて、堤防からでも泳いでいる魚を確認することができました。釣れた魚はフグがほとんどでしたが、中には高級魚であるカサゴも釣っている人がいました。途中で私たちが釣った魚に猫が寄ってきて釣りよりも猫に夢中になっている人もいました。ゼミ生の中には釣りをしたことがない人もいましたが、少年自然の家の職員さんが魚についての知識や釣り方のコツを詳しく教えてくださり、みんなで楽しく釣りを行うことができました。

小さい魚でも食べることができない魚でも釣れた瞬間は全員盛り上がっていました。

【バーベキューと焚き火】

牟岐少年自然の隣にあるモラスコ牟岐では、モラスコの管理を行っている木村さんを交えバーベキューをしました。バーベキューでは徳島県の名産である阿波尾鳥という鳥肉など様々な美味しいごはんを食べさせていただきました。モラスコ牟岐は海の真横に位置するため、浜風が冷たかったですが、焚き火を囲みながらの食事は話もはずみ、体も心も温まるような時間を過ごすことができました。また、京都ではなかなか見ることのできない満点の星空や、光の影響で赤く見える水平線から登る月など、あまり自然に触れることの無い私たちにとって新鮮な発見の連続でした。

この時間では、牟岐町の魅力の一つでもある雄大な自然を再発見し、貴重な経験をしました。

2月15日(日)

 

【灯閑に立ち寄りました】

3日目の午前中は、牟岐探索の時間でcoffee stand灯閑に立ち寄りました。駅前に位置しており、1階でコーヒースタンドや物品の販売を行っていました。私たちが到着した頃には、もう既にたくさんの人で賑わっていました。コーヒーを片手に居間でお話をされている方や、販売している商品を眺める方などがいました。その中を覗くと、以前からお世話になっている方がいらっしゃり、久しぶりゆっくりとお話をすることができました。灯閑の2階部分も案内していただきました。和室や昔ながらの階段を通じて、どこか懐かしさを感じました。これからの展望としてリノベーションをするお話を聞き、また牟岐町に新しい動きが始まっていると感じました。コーヒーを中心とした地域の方々の温かさを実際で感じることが出来ました。

【牟岐町活動報告会】

午後からは、牟岐町を拠点に活動を行っている学生団体の活動報告会に参加させていただきました。木原ゼミでは牟岐町で「関係人口創出」をテーマに活動に取り組んでおり、私たちの代の「関係人口」の捉え方や目標、一年間の活動内容などを10分間ほどで報告しました。私たちは、「関係人口」には関係性の濃度においてグラデーションがあると考え、最初は広く浅く、徐々に深い関係人口の創出を目指す活動を行ってきた過程を説明しました。他の団体は、牟岐町の特産であるモリンガに焦点を当てた商品開発や、子供教育に焦点を当てた取り組み、出羽島での建築活動など、それぞれの大学の学部や団体の個性を活かした活動が紹介され、新鮮な意見を聞くことができました。牟岐でフィールドワークを行う他団体の活動内容を詳しく知る機会はほぼ初めてだったので、多様な視点から牟岐を学び直す貴重な機会になったと感じています。そして、活動報告をするにあたって一年を振り返る中で、「関係人口」や牟岐町との関わり方について、改めて考えを深めるきっかけにもなりました。

 

この合宿では、牟岐町のさまざまな方と交流し、改めてこの町の魅力や課題について深く学ぶことができました。3日間、天候にも恵まれ、出羽島散策や釣り体験、バーベキューなど、普段の生活ではなかなかできない貴重な経験を積むことができました。

 

今回の冬合宿を通じて得た学びや気づきを、次の7期生へとしっかり引き継ぎ、これからも牟岐町とつながり続けていきたいと思います。そして、私たちが感じた牟岐町の魅力を、より多くの人に伝え、さらに深い関係を築いていけるような活動を続けていきたいです。